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限定実験

実験による実験。

調査15日目





・ガロとの契約についての手記



やはり遺跡の守護者を外見で判断してはいけない。
油断をしたつもりはなかったのだが彼女の特殊な力は想像以上だった。
恐らく今の私たちでは全力を尽くしても打ち負かすことはできないだろう。

この先に進むには、どうしてもマナを増やさなければならない。


「おい、ガキにのめされてヘコんでるのはわかるがな…」

「………おや、どうしました?」

「どうしましたじゃねぇよ、素っ飛ぼけやがって。
 俺の人間の身体のことを忘れたわけじゃねぇだろうなァ?」

「ああ、そうでした………合成獣でしたね」


確かに合成獣技術によるマナの移植は力を得るための近道になる。
こうなってはもう危険性があるからといって避けるわけにもいかない。
ガロの言う通り早々に実践して技術を完成させるべきか。

しかし、ガロは人間の身体を手に入れたら島を離れてしまうだろう。
技術が完成したとしてもそれを用いる対象がいなくなっては元も子もない。
他に私たちに協力してくれるものがそうそう見つかるとも思えないし。
となると、ここはどうにかして彼を引き留めなければならないか…。


「そうですね、そろそろ試してみても良いでしょう。
 ただしこちらからも頼みたいことがあるのですが…」

「……ほぉ、交換条件ってわけか?」

「そう難しいことではありませんよ。
 ただもうしばらくあなたの力を借りたいのです」

「おいおい、俺が頼りなるってのはわかるがな…。
 俺は一刻も早く姐さんのとこに行かなきゃならねぇんだぞ?」

「それでは、合成獣もなかったことにしますか?」

「ぐ………ズル賢さだけは一丁前に身に付けてやがるな。
 そういうことなら仕様がねぇ、少しだけ付き合ってやるよ」

「決まりましたね。それでは早速始めましょう」

「ああ、さっさとやってオマエの調査とやらを終わらせるぞ。
 姐さんが待ってるんだから時間を無駄にするなよ…」

「ええ……………私もそのつもりですよ」


これで良い。
口は悪いが彼は義理や約束を重んじているようだから、
一度決めてしまえば最後まで協力してくれるはずだ。
私も今後はもう少し彼を信用して良いだろう…。

さて、まずは先日採取したハチのメジウムの移植実験を行おう。
それが成功したら………いよいよ人間の身体をつくることができる。




  1. 2010/02/03(水) 20:00:00|
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