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限定実験

実験による実験。

調査1日目





ここ数日のマナの活性化はやはり遺跡が再び開く前兆だった。
予想より多少早かったが、何とか準備は間に合ったようだ。


「まぁ基本は十分だろう。ここからどう発展させるかは君次第だがね」

「はい………ありがとうございました、アイラさん」

「いや、私も暇潰しに丁度良かったよ…随分と待たされたからな」


合成獣技術の獲得までには至らなかったが、
彼女との訓練で私にも初歩的なマナの合成が可能になった。
これで満を持して調査の再開に臨むことができる。


「しかし、暇潰しにしては無茶をしましたね…」

「なに、大したことではない。元より即席の力だ。
 私にも少し思うところがあったって構わないだろう?」

「ええ、そう仰るなら良いのですが………」


遺跡が閉じた時に彼女はあの強大な召喚の力を自ら封じてしまった。
何故そんなことをするのか、そもそも何を考えているのか、
初めて会ってからかなりの時間が経つが私には未だにわからない。
私もあまり積極的に訊ねようとしたことはなかった。
ただ、味方であるということがわかっていれば十分だ。


「それより、自分の仲間を心配した方がいいんじゃないか?」

「カエデさんは………大丈夫ですよ」

「そうか…まぁ確かに心配したところで何も変わらないな。
 あれが少しでも役に立っていれば良いんだがね…」

「あれ…とはどういうことですか?」

「いや、こちらの話しだ。そのうちわかるよ」


そう言うと彼女は遺跡へ目を向けた。
恐らく彼女にもあそこへ戻る理由があるのだろう。
どのような理由があるのか、少し興味が湧いてきたが…。


「それより、ゆっくりしている時間はないんじゃないか?」

「そうですね………行きましょう」


まずは、私自身の目的を果たさなければならない。
すべては………あの遺跡の中にある。



  1. 2009/11/11(水) 20:00:00|
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