まだまだ話しは続くのでこれで終わりではありませんが、
ひとつの節目としてエピローグを。
次期もこの流れに沿いつつ実際にどうなるかはまだまだこれから。
それまではまた幕間として少しずつ進めていければ。
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To:百合子さん
Title:帰還予定
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やっぱりバレてましたか…。
もっと早く調査が終われば穏便に済ませることができると思っていたのですが、
こうも時間がかかってはもう僕ひとりの問題ではないですね。
隠していたことに関しては申し開きもできませんが、
これまでの経緯は後ほどご報告します。
本当はまだ知らせてしまって良いものか迷うところではありますが…。
さて、ここからが本題ですが帰還予定について。
実は時間のこと以上に厄介な問題が発生していて、
どちらにせよもう僕の手に負える状況ではなくなってきました。
百合子さんの耳に入ったのもちょうど良い機会ですから、
一度戻って今後のことを相談したいと思っています。
ついてはなるべく早めに帰りの日程をお知らせします。
この島から出るまではまともに予定も決められませんが、
恐らくは一週間程度で戻れるかと思います。
その間に報告をまとめて先に送りますので、
お手数ですが確認のほど、よろしくお願いします。
しかし、調査が済まないまま戻るべきではないと思っていましたが、
いざ戻るとなると一刻も早く戻りたくなってしまいますね。
病院のこともありますし、とにかく早く戻ります。
それまでもうしばらく待っていてください。
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「…本当に残るのか?」
「えぇ、リコちゃんひとりのほうがマナは持つでしょうし」
「ドクターのお仕事もまだ終わっていませんしね…」
例の制御装置を止めたためか、それとも自然現象なのか、
どちらにせよ異変が起こっているのは俺にも感じられるようになってきた。
遺跡の深部ではまだそれ程では無いが、外では特に顕著だ。
………これは明らかに、マナが薄くなっている。
もちろんマナなんてこの島だけのものだから俺には関係ないが、
逆にこの島のものであるこいつらにはどんな影響があるかわからない。
最悪の場合、マナと一緒に消滅、ということも考えられる。
もしそれが自然の摂理なら、従うべきことなのかもしれないが…。
"―――これからのことは、この子を治してから決めましょう?"
まぁ、わからないまま消えられるのも気に入らないしな。
なんとかこれを食い止める方法を探してみるか。
とは言え、このままこの島を調べていて間に合うかどうか。
例の榊やベルクレアの連中から訊きたいことはまだまだあるが、
この島のマナの発生源がなくなってしまったのだとしたら、
もうここでこれ以上のマナは手に入らないかも知れない。
それならば一旦戻ってもっと詳しくマナの分析をした方が良いだろう。
幸い宝玉からはまだ強力なマナの放出が感じられるから、
これを持っていればこいつらも外で生きていられるはずだ。
彼女に事情を説明するときの生き証人としても必要だしな。
………ネイとカエデが残ると言い出したのは予想外ではあったが。
「確かに、二手に分かれた方が効率は良いな…」
「えー、一緒にこないの?」
「心配しなくてまた会えるわ、ねぇ先輩?」
「そうだな……ではこちらのことは任せたぞ。
これは残しておくから、何かあったらすぐ連絡してくれ」
「わかりました………お任せください」
しかし、カエデがこの島で研究をしたがるのはわかるが、
ネイまで残りたがる理由はなんなのだろうか。
本来のゴーレムの役目からすればついてきたがるはずだが…。
月並みな言い方だが、親離れ、ということか。
何にせよ役割に縛られなくなったのは良いことだろう。
それに、俺の代役ができるのはこいつしかいないしな。
帰るための準備はあっという間に整った。
長いこと一緒にいただけあって調査の要領もわかっているし、
多少の引き継ぎも驚くほどスムーズに済んでしまった。
おかげで安心して帰れるというものだ。
………寂しくないと言えば嘘になるが、な。
「さて、時間だな……改めて、後は頼んだぞ」
「ドクターも、お気をつけて」
「ああ、だがこれからは自分の心配をしろよ」
堅苦しい性格だけは最後まで変わらなかったな…。
戻ってくるまでに少しは素直になっていればいいんだが………さて。
- 2009/06/29(月) 21:18:18|
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